依存したい!!依存ってどうすりゃ乗り越えられるの?
私の致命的なところ。
危機に弱くて、誰かにすがりたくなって1人では乗り越えることができない。
気づいたのは、高校3年生のセンター試験のとき。
私は志望校の国立大1つしか受けていなかった。
私立に行くお金はないし、落ちたら浪人確定
でも浪人するのは死ぬほど嫌だった。
もう一年、精神力が持つ気がしなかったしそのままだらだらフリーターになりそうで怖くて仕方なかった。
そんな大事なセンター試験、1日目。
手応えは正直、なかった。
自己採点をしてみると、これでは受からないかもしれない...
怖かった。暗闇に飲み込まれていくようだった。
こんな精神状態で、もう1日乗り越えられるだろうか。
とても無理だ、私には無理...
いてもたってもいられなくて、誰かにすがりたくて、気がつくと電話をしていた。
中学のときに頼りにしていたMさんに...。
Mさんは私のことが好きで支えたいと言ってくれた。それなのに、私は彼を遠ざけ、傷つけるようなことを言い一方的に連絡を絶った。
一体どのツラ下げて電話できるというのか。
それなのに、私は電話をかけられずにいられなかった。
ほぼ3年ぶりの一方的で身勝手な連絡。
彼は電話に出た。
「今、話せないから」
電話は切られた。
当たり前の結果だ。自業自得だ。
私はさらに混乱した。
どうして私はこんなに弱いのか。危機に陥ると、やはり彼を頼ってしまう自分にも絶望したし、拒絶されたことにも絶望した。
そして私は、小学校からの友人に電話をした。
Mさんを頼ってしまったこと。センター試験への自信が崩壊してしまったこと。どうしていいかわからないくらい混乱していること。
友人は自分のことのように心を痛め私を心配してくれた。
優しすぎるのだ。
「確かに○子は弱いかもしれない。でも、弱いって悪いことなの?いけないことなの?」
と言われたのを今でも覚えている。
弱いのはいけないと思っていた。こんな自分じゃ駄目だ、と思っていた私には驚きだった。
弱い自分でも、ボロボロの自分でも、いい
とにかく明日、試験に行こう
友人は、試験会場までついていってあげたい。と言ってくれた。その気持ちだけで充分だった。重ねていう、優しすぎるんだ。
センター試験2日目。
とにかく目の前の問題に全力で取り組んだ。
嘘のように落ち着いて、時間配分もしっかり考えて計画通り。見直しも何度も何度も行なった。
過敏性大腸も、問題を解くのに邪魔でどこかにひっこんだ。
結果、私は200点満点の国語で180点以上とるというウルトラCを決め
4.5割しかとれなかった苦手な数学をカバーし
全教科7科目、7割以上をとることができ、国立大への2次試験に進むことができた。
信じられないことに、あれだけ精神的にガタガタだったのに結果オーライだったのだ。
それは多分、毎日8時間以上の勉強の積み重ねが効いたんだろう。
長い長い時間をかけて用意周到にやってきた、それが運命を決めた。
しかし、この時間は私にとってトラウマになった。
私は危機が起きると、1人では乗り越えられないくらいガタガタになってしまった。
脆かった。
普通なら。母親に相談するのだろう。
それは駄目だ、祈りましょうになってしまう。彼らの獲物だ。脆い自分は悟られてはいけないのだ。
もうあんな思いはしたくない。
しかし、危機が起きなければ。
誰かにすがりたい自分はひっこめておける。
危機さえおきなければ。
そうして問題は、先送りされることになる。