学会2世の女が自分を取り戻すためにあれやこれや模索しますよ

学会2世ですが、今は全く活動してません。信じてません。でも罰の思想を未だに引きずってて、心気症気味です。

私の人生のバイブル、マルドゥックシリーズについて

マルドゥック・スクランブルに出会ったのは2009年だったかな。

社会人1年目、会社の帰りに何気なく買ってみたらもう私のツボにドンピシャで、それはもう面白くて面白くて。

時間を忘れて貪るように読みました。

一生に一度出会えるか出会えないかの本だと気付き、もう何十回と読み返したと思います。

一度マルドゥック・シリーズについてはまとめてみたかったので...

熱く語ってみようかと思います。




「少女とネズミのラブハードボイルド小説」

むちゃくちゃな育ちにより心が傷ついた少女が、挙句の果てに殺されかけるが一匹のネズミによって救われ、癒され、成長していくお話。

主人公のルーン・バロットはだいぶ悲惨な家庭環境の中育ってきた少女娼婦。

お母さんは薬物中毒、心を病んだお父さんに犯され、お兄さんがお父さんを射殺

養護施設のようなところに引き取られたが、そこは職員による性的虐待の温床。

「外の世界では、犯されることでお金をもらうことができる」と知った少女は脱走し娼婦となって愛を求め、心を殺し生きてきた。

ある時、少女を引き取りたいという男が現れた。

「君が失ったものをすべて与えよう」

いいパトロンが見つかり、ここから抜け出せると思ったら...車の中に閉じ込められ、爆殺されかける

もう、散々なんです。のっけからこんなに可哀想な主人公ってないよ。

死にかけちゃうんだけど、ある特別な改造手術を受け彼女は蘇る。

そして1匹のネズミとパートナーになり、彼女を殺しかけた男を追い詰めていくことになる...

そのネズミというのが、ただのネズミではない

軍の最高レベルの技術をもって改造された、知能のあるネズミ

加えてなんと、体の中身が違う次元に繋がっていて、あらゆる物質をそこから引っ張り出すことができるのです。

体の中身が四次元ポケットになってる的なことです。

ネズミは手袋になったりドレスになったり、銃やナイフに変身して彼女を守る。

彼の名前はウフコック・ペンティーノ❤️

私が最も愛する小説の中の登場人物!

この小説の魅力のほとんどはウフコックの魅力によるものだと私は断言したい!

ウフコックは、傷ついたバロットに寄り添い最大限の力で彼女を守ります。

彼女を傷つけない。そして助言はするけど自分に依存させようとはしません。

でも決して見放さないで、深い愛情で見守ってくれる。

これって、「お父さん」の愛なんだよね。

バロットがずっと欲しくて欲しくて、でも自分の人生には許されなかった愛。

彼女は初めての優しさを与えられ、ウフコックに言います

「私を愛して、ウフコック」

しかし煮え切らない性格の彼は、戸惑います

愛とは?そして自分が何者かもわからないのに...

ウフコックは性愛という意味合いでバロットを一切みません

愛の言葉を決して囁いたりしません

終始、物語のヒーローとしては生真面目でつれない態度です

でもバロットのことを、人間として深く愛している。

この2人の関係性が!!!!!!

私を!!!!!萌えさせた!!!!!!!!

「この人は、腐った卵でも大切に温めてくれる」

そんな奴なんです。ウフコックは。

最初、バロットはウフコックに頼りきり。

辛いことを

「あなたのためにしてるって思いたい」

と言います。

自分を殺そうとした犯人と対峙することは、かなりの心の重圧です

裁判では、その生い立ちを好奇の目で詮索されたり、攻撃材料にされたり散々です。

耐えきれない、潰れそう。

あなたのためって思いたい。

自分を支えるものが欲しいんだよね

でもウフコックは

「これは『君の事件』だ」って教えてくれるんです。

君のために君がするんだ。

『君の事件』なんだから、君が君のために自分で決めて、解決しなくちゃいけないんだ。

そのために、ウフコックは最大限の力を使ってくれるけど

意見を押し付けたり、従わせようとはしないし

いけないことをしたら叱るけど、意見を尊重してくれる

そのうちにバロットも「これは『私の事件』」と言うようになります

誰もが自分の事件を自分で解決しなくてはならない

誰かに依存して解決してもらうんじゃない

人の事件と私の事件は違うんです

アドラー的ですね。

私が出した答えじゃないと、意味ないんです

そのことを、ウフコックが導いてくれる

バロットもウフコックに背中を押され、精神的に成熟していきます

カジノシーンでの彼女の成長、敵との息を飲む対決は一文字も読み飛ばせない、鳥肌モノの出来です!

本当に本当に、愛に満ちた素晴らしい小説です

ここまで長々とお読みくださり本当にありがとうございます。


マルドゥック・スクランブル、死ぬ前に一度は読んでおいたほうがいい!絶対!!