Mー1グランプリ 2015 感想1(準決勝 メイプル、馬鹿よ)
まずは1組ずつ感想を。
<メイプル超合金>
インパクト大の大柄で気が強そうな女性と、昔チンピラだった雰囲気のおじさんのコンビ。
「なんなんだろうこの人たち!?」と最初に思わせる雰囲気は、南海キャンディーズを彷彿とさせました。
雰囲気をつくって引っ張っているのはカズレーサーというおじさんのほうでしたね。
女性のほうは、少し緊張気味というか雰囲気に飲まれている感じがしました。
男女のコンビで女性がツッコむのは大分珍しい印象。
ネタは大筋は決まっているけど、よく脱線し
印象的なボケを何個か入れてくるというスタイル。
私の好みなんですが、ネタは大筋が決まっていて細かく伏線が張られていたりよく構成が練られているのが好きなので
よく脱線されるととったらかったネタだなあと思っちゃって...
印象的だし面白いんだけどまとまりがないなあという感想でした。
でも、カズレーサーの「近所によくいるヤバいおじさん感」はすごい好きです。
女性のほうは、なんですかね
女性のツッコミって難しいですよね
偉そうとかキツそうとか、かわいくないとかいう印象を与えがちなんですよね
少しとっつきにくそう、いじりにくそうな印象があるので
これからお茶の間に受け入れられていくといいなぁと思います。
<馬鹿よ貴方は> 不気味な佇まいのボケ、ファラオ光さん
独特の間、何を言いだすかわからない危うさがハラハラしますね!
溜めて溜めてボケるスタイルはスリムクラブに似ている感じがしますが。
私はねぇ
「腰骨が無いんですけど」
「おつり多めにもらっていいですか」
自動ドアを透過
あたりで笑いましたが
「顔をひし形にしてやろうか」
「実際の脳みそを見たことがある人」
あたりは引いてしまって笑えませんでした。
ここは男女差あるがしれませんが
ファラオ光さんがあの雰囲気で「脳みそ」とか猟奇的なことを言うと「シャレにならん」犯罪的な空気を感じてしまうんですよ
それが最高潮に達したのが最後の「大丈夫です」連呼。
何かがきっかけで、おかしくなったとか一切説明なく
突然おかしな世界に招待されちゃった感。
上戸彩さんも顔が笑いながら引きつってましたよね。
あれはね、一言「怖すぎ」です。
特にファラオ光さん初見であの世界観にはついていけない人のほうが多いでしょう。
うーん、そのぶっとんでる感が彼らのらしさというか味なんでしょうから仕方がないんですけど
司会も審査員も、完全に「ヤバい奴がきた」という評価でしたね
でもね
「漫才ってこんなだったっけ?」
とか
この後のコンビが出た後の
「やっとまともなコンビが出てきましたね」
っていうコメントはどうかなと思いました
明るくて陽性の、ボケ数が多い漫才だけがすべてじゃないでしょう
シュールな笑いもあり、ブラックな笑いもあり
この準決勝に、今までとは違った形の笑いの取り方をするコンビが上がってきた
これは笑いの幅が広がってむしろ喜ばしいことだと思うんですけどね
まぁ、私はファラオ光さん。
もう少しサイコっぽさをなくしてくれたらツボだと思いました。