AV女優にものっすごい嫉妬した話
ある夜、ふと、旦那のスマホを覗いてみた。
いつも覗いているわけではない。
ごくたまに、なんの気もなしに覗いているのだがそのときはたまたま何ヶ月か見ていなかったのだ。
LINEは仕事仲間と家族のみ、通話履歴も同じ。
サファリの履歴はゴルフとポケモンのみ。
いつもながら全く色気のない結果に安心して眠るのだろう。
もともと旦那は性欲が薄いのだ。
...そう思っていた。
サファリの履歴を見た瞬間、私は凍りついた。
でるわでるわ、「巨乳」「購入済み」の文字。肌色の画像。漫画もあった。ざっと40タイトルくらい。
すぐに現実だと受け止められなかった。
というのも、旦那は性欲が薄く自慰をしないと思っていたのだ。
本人もそう言っていたし、パソコンや本棚から怪しいものがでてきたことは一切ない。
セックスレスで数ヶ月に1回ほどの頻度だったが、私に持病があり3人目ができたらリスクがあるもいうこともありそれでいいのかなと思っていた。
頭をガーンと殴られたかのようなショック。
おっぱいの綺麗な、スタイルのいい女の子たち。
胸がキリキリと痛んだ。
私じゃダメなんだ、と思った。
涙が勝手にでてきて、あぁこんなにも私は嫉妬するのかと。女なんだと実感した。
ぐすぐすとみっともなく泣いていた。
あぁ、私は心気症になってから毎日おかしくて。
いつも体のことを気にして不安で家族に迷惑をかけて。
身なりのことなんて二の次、三の次。
とにかく毎日どうやって不安をやりすごすかしか考えていなかった。
いつしか旦那を思いやる気持ちが薄くなっていた。
そんな女に手を出したくなるわけがない。
これはそれが表面化してしまったんだ...
こんな積み重ねが、離婚へとつながっていってしまうのでは。
みっともなく泣き続けていると、いきなり旦那が目を覚ました。
旦那はかなり勘が鋭く、異変を察知するとすぐ起きる。
泣く私に気がついたようだ。
長くなったので続く