東京タラレバ娘 1巻 感想
東村アキコ先生が、アラサー独身女性を全力で往復ビンタしにきたよ!!大丈夫か!!??
とにかく痛い、痛すぎて心に突き刺さる。
読んだ後ダメージがすごすぎて、しばらく立ち直れない。
今まで、ここまで独身アラサー女性を痛めつける書籍はあっただろうか?
独身女性の気持ちを代弁というと、有名どころで酒井順子さんや犬山紙子さん、雨宮りんさんが浮かぶのですが
この方々はあくまで「代弁」してきたのであって自身も独身という立場からの発信でした。
「独身だとお節介なこと言われたり干渉されたり。生きづらい世の中だけど、こんな私たちを抱きしめてあげたっていいじゃないか」
って寄り添うような、応援するような立場で言及してきた方々と違い
東京タラレバ娘は、
「だからお前たちは独身なんだよバカヤロウがあああぁぁぁぁだから駄目なんだよ!反省しろ!!!!」
って全力で踏みつけるようなスタンス。
物語に決して甘さはありません。
ここまでやるか!といいくらい追い込む。
私がびっくりしたのは、この内容を既婚子持ちの女性が描いたっていうこと。
既婚女性が独身女性のだめなところを駄目出し。
これってお説教くさくなるし、ヘタするとものすごいムカつかれます。反感かいます。
しかし、既婚女性が描くからこその辛辣な内容の中にむしろ真実が隠されているのでは?
独身女性がもしこれを描いていたら、もっとお話の展開の中に救いがあります。
しかし東村先生は彼女たちを救わない。
もがき苦しませて、少し救いがあるかなと思ったらそれは見せかけのぬるま湯。
女同士で傷をなめあって、救われたような気になってるだけ。
ここから抜け出すには、相手に幸せを求めず自分の心のレベルを上げないといけない。
でも彼女たちは気づかない。
気づかないで、同じような失敗を繰り返す。
果たして彼女たちにハッピーエンドはあるのか?
キーさんは倫子を引っ張り上げてくれる存在なのか?
アキコ先生のことだから...きっととんでもない展開を用意してるはず!!