心気症10 CTから逃げ出す
脳外科にて、歯の痛みを説明
「話を聞いてると、脳からじゃなくて歯でしょう。噛み合わせだと思うけどね。何もないと思うけどCTだけさくっと撮って、そしたら心配は無くなるでしょ」
と言われる。
「私、去年の11月からレントゲンをたくさん撮ってて...CTだと被曝が心配で。MRIじゃないんですか」
「被曝は一切心配しなくていい。何回レントゲンをやっていようが一切関係ない。問題になりません」
と言われてCTの検査室前に並ばされる。
でも2ちゃんではCTは被曝量が多いからなるべくなら受けるなっていってたような...
不安になり、もう一度考えたいと看護師さんに訴えるともう一度先生の話を聞いてと言われる。
再び先生のところに行くと、キレてる。
「さっきも言いましたけど、全く問題ないんですよ。一度海外旅行に行くだけでCTと同じ被曝量なんです。一年に何度も海外行ってる人なんてどうなっちゃうんですか?検査で毎日CTとらなくちゃいけない人もいるんです。知識がないからそうやって怖がるんです。でもそこまで言うならMRIにしてください。なにかあって後でなんか言われたらこちらも困るしね、今からMRIの予約とりますから、貴方はMRIにしてください」
それを聞いて、海外旅行と同じくらいならCTにしますと伝える。
再び検査室に並ぶ。
しかし...
先生は「おそらく何もうつらないだろう」と言ってる。
今まで胃カメラとか大腸カメラとかマンモグラフィーとか、先生は「大丈夫そうだけどね。何も見つからないと思うけど」
とか「癌じゃないです」
と言われてきた。そして結果、何もなかった。
今回も、何もないんだと思う。
そしたら少ない量でも、無駄に被曝することなくない?
海外旅行いってもいないのに、同じ分だけ放射線浴びるほどのことなのか?
この先本当に困る病気をしたり、事故にあって検査しなくちゃいけないときのために
今回の検査分の被曝はとっておいたほうがいいんじゃないかな。
今、「先生がそう言ったから」って理由でCTを撮ったら、私は後で被曝をきにしちゃう気がする。
流されないで、自分の気持ちを見つめて。
自分で決めなくちゃ。
大丈夫。
私は看護師さんに、やっぱり今日とるのはやめて本当に困ったら後で受けることにしますと伝えた。
このまま帰ろう...と思ったら、もう一度先生のところに通されてしまった!!
こんな迷惑な患者、今度こそブチ切れられると思って
「先生がなにもないだろうっておっしゃって、それで安心したのもあって...本当に困るような症状がこの先でてきたらその時に受けたほうがいいと思いました」と伝える。
「それでもいいと思いますよ。歯からだと思いますし。脳からだったら、前歯だけってことはないんですよ。頬の広い範囲とかの感覚の異常になるから。ある部分を触ったのに別の部分が痛いとか。ものが2重に見えるとか、手足が思ったように動かせないとかになったら脳腫瘍を疑うけど」とのこと。
そして、帰った。
うん、脳には何もない。
たくさんの症例を見てきた先生を信じる。
でもまぁ実際、歯の痛みには本当にまいってるけど...
命をとられることはない。
今日は流されずに自分で決めることができた。
前までの私だったら、やみくもに検査を受けていただろう。
先生には迷惑な心気症患者だっただろうけど、話を聞いて自分で決断することができてよかった。