寝る前にする妄想2
私は幼いころからイケメンが苦手です。
いやいやいや、そんな女いないだろ!結局なんだかんだでイケメンがいいんだろ!って声が聞こえてきそうなんですが
正確に言うと、学年で1番人気の王子様的な人とか
芸能人でいえばジャニーズみたいな
そういう、自信に満ち溢れたキラキラしたイケメンが苦手なのです。
きっとそういう人たちは人生、日向の道しか歩いてなくて
私のような人種は道端の草くらいにしか思ってないんだ!
彼らと私は別の次元に暮らしているんだ。あぁ、イケメン怖いイケメン怖い...
そんな私は、地味であまり目立つタイプではないんだけどよく見ると味があってかっこいいというタイプが好きだ。
(あんまり目立たないけど、私だけが彼の魅力に気づいてる!わかってるよ!あなたの魅力!)
というのがいいのだ。
そのはず、だったんだけど...
世界の果てまでイッテQという番組を見ていた時
手越さんというキラキラ系のイケメンが体を張って芸に挑戦してるのを見て
なんか...
なんか...
胸がざわついた!!
バカがつくほどポジティブで、なんか鼻につくところもあるんだけど
決めるべきところで絶対にカッコ良く成功させてくれる手越さん。
この溢れ出すキラキラオーラ...
これが王子様ってやつなの?現実に王子様って存在したの?
私、こういうタイプのイケメンが一番苦手だったはずなのに...
ジャニーズ系の男性なんて好きになったことなかったのに...
どうして手越君から目が離せないんだろう...
そうだ!
いっそのこと私の妄想イケメン村に手越君をお招きしてしまおう!
とウキウキしながら子供を寝かしつけ、さぁ妄想妄想!はじめよう!!
女の子との噂が絶えない、超絶肉食系男子の手越君。
当然小嶋陽菜(中身は私)に猛烈にアタックしてきます。
えっ?もう私たち付き合ってる?ぐらいのボディタッチに誘い文句にそれはもう小嶋陽菜(中身は私)は翻弄されそうに。
もう村のどこにいても見つかるからね。
すぐ二人きりに持ち込もうとするから。
そりゃー小嶋陽菜(中身は私)のエロボディと美しい顔に手越君は夢中ですからね、なんとしてもやりたいでしょ。
でも小嶋陽菜(中身は私)はそんな手越君に困りつつ軽くあしらうの。
全く期待を持たせたりしないし、手が届きにくい感じを演出するの。
だってすぐにいろいろ許したらさぁ、たくさんいる「手越君に抱かれた女の中の1人」になっちゃうじゃん!
彼はハンターだから、恋愛はただのゲームなの!
私はそういうの、ちょっと違うんだから!
そんで少しはいい感じになったりもするんだけど、結局は本命の男性と結ばれて手越君を振る形になるの!
...とここまで妄想して、あれ?私、妄想の中ですら手越君と結ばれない...と愕然としました。
妄想の中でくらいハメはずせよ...せっかく外見小嶋陽菜になった意味...
でもキラキライケメンに憧れるけど、やっぱり自分のものになりそうになると怖い!
むしろ、自分より圧倒的にレベルの高い男性を振るということになんかゾクゾク感を覚える
イケメンをあえて振って傷つけて、自分を(手に入らなかった、忘れられない女)にする。
これ新しい妄想のパターンとして、いいね!!
お前はどの立場で何を言っているんだ、と世界中から石を投げられそうですが
こじらせた可哀想な女のたわごとです
素直にイケメンで妄想できる女でありたかった